陸奥Lewis leathers 研究室②

好評をいただいているLewisLethers研究室① まだご覧になられていない方はこちらから是非拝読いただきたい。
全国的に残暑的な暑さで、ここ数日ルイスレザーを外で着れていないですが、
これから着用にベストなシーズンに入るので、今回はコーディネート編をお届けしたいと思います。
今回は友人のU氏の私物、私服コレクションから、今の気分 2023年におすすめのコーディネートを組んでもらった。

(靴はコレクション・新品です)
(靴はコレクション・新品です)

U氏プロフィール


幼少の頃から服に興味を持つ。
小学生時代NBAのマイケルジョーダン、デニスロッドマン、アトランタ、バルセロナ五輪のドリームチームらのファッションに影響を受ける。中学高校時代は裏原ファッション全盛期。Ys コムデギャルソンをはじめ、GOOD ENOUGH,UNDEER COVERなどドメスティックブランドに加えSUPREME,STUSSY,マルジェラなどなど、インポート系ブランド、ハイブランドまで ストリート系からメゾン、ハイブランドに大きな影響を受ける。裏腹ブームの一方で当時90年代〜2000年頃仙台は全国でも特筆した古着の街と称され、人口に対し古着屋の数・密度が国内で最も高く、古着フリークの聖地であったこともあり、古着カルチャーがU氏の思考のSTANDARDである。また、山や海に近い仙台圏の生活によって、昔から、アウトドアブランド、patagonia,northface,montbellなどにも精通。
社会人になるとバンド活動を開始。
裏原、古着、スポーツ、アウトドア、バンドと大きく5つのカテゴリーの服飾雑貨をMIXしてコーディネートに落とし込むのが得意。
自身も若い頃、洋服屋のオーナー経験もあり、ジャンルに関係なく、気に入ったものは収集する洋服コレクター。

現在は建築、建築投資系の仕事を行う傍ら、常に服飾雑貨を収集する服飾ハンター。

U氏のコーデ:RIMOWAのケースに、ギャルソンのモッズコート、アンダーカバーのネルシャツの出立ちで登場。イエロートゥのギャルソンも眼を引く。

とにかく服が好き、服馬鹿(褒め言葉)のU氏はバイクや、四駆などを所有し、
特に、彼が10代の頃に乗っていたTOYOTA LAND CRUISER ランクル70プラドには筆者の私も超絶に影響を受けた。昨日お世話になっている、トヨタ販売店でランクル70再再販 2023年モデルを販売前の事前抽選してきたが、私がランクル70好きになったきっかけを作ったの男の一人だ。(抽選の状況や詳細は後日記載:要チェック)

それでは、本題のコーディネートを見てみよう。

ルイスレザーで自分を表現するゲームと説明をした

(前回の記事から)
ハンバーガーで例えると、私たちの人生という時間の中で、ルイスレザーはバンズ(パンの部分)、中身に何を差し込むか、スタイリングの中に取り入れていくか、というゲームなのです。

と表現しましたが、もう一つ、私たちの視点に欠かせないコレクション、視点が
”靴”です。

とにかくやっぱり我々が見ている視点で次に大事になってくるのが靴です。

画像の転載を禁じます
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今回、U氏に秋に似合う靴を持ってきてもらった。
ルイスレザーはバンズ(パンの部分)と言ったが、もう一つの下のバンズは靴だ。
コーディネートを考える上で靴は真っ先にイメージするポイントになってくる。
どんな靴をどんな状態、履き方、サイズ感、紐をどうするか、靴を見ただけである程度人物像が連想、想像できる。

逆に言えば、靴が自分を表すと訳すことができる。
ただでさえ、個性、文化性、カルチャー性の強いLewis leathers(ルイスレザー)を足元でさらに自分の補足を行うイメージだ。

筆者の私もU氏に影響を受け、これまでにコンバースだけで100足以上は(伊藤忠コンバースができる前から)
二人合わせて数百足の購買経験から、このルイスレザーコーディネートに落とし込んでいく。

その1:”青コーデ”(ネイビーシープ+ビンテージデニム)

ルイスはシープネイビー、スクエアパッチ。
ポイントは(古い)Maison Martin Margiela のエイズTee。ビタミンカラーのオレンジで生き生きとした
力強さやフレッシュな雰囲気が伝わってくる。くたっとしたシープの質感に、プリントTが映える
このコーデはU氏的には若い子におすすめということだったが、私的には60代前後のアッパークラスのおじさんたちにもおすすめしたいルイス+Levisの定番的なコーディネート。
ロールアップした赤耳の下にTシャツ同色のオレンジソックスを持ってくると、全体をネイビー(デニム)、オレンジ、黒の3色の3トーンに集約できるのでおすすめ。足元はCONVERSE ADDICT のチャックテイラー レザーローカット

トップスを英仏(ベルギー)のヨーロッパ定番ブランドでまとめ、下半身はアメリカ製定番ブランドでまと引き締めるという、年代、国を超えたヒストリカルな定番のコーディネート。
シルエット的に基本、ルイスコーデのベースになってくるTシャツ、デニム、ローテク系スニーカーコーディネートだ。時代は変わっていくが、この定番シルエットはこの先も変わらないだろう。

ネイビーレザーとインナーの境界線をベージュテープに任せることで、より印象が柔和になる。

着古したルイスレザー、Tシャツ、デニム、コンバース、クタクタっと、小慣れた、着なれた
シンプルだが、大人のスタイル。30年以上変わらない定番がここに垣間見える。

原産国アメリカの70年代チャックテイラーコンバースにこだわった10代。
40代になった今、肩の力が抜け、日本企画のコンバースを応援。

Tシャツやパンツを黒にするだけで、モードだったり、ロックな雰囲気に変化を出せるので、
コーディネートに悩んだら、このシルエットを見直して、ショッピングに励んでもらいたい。


その二:BLACKルイス×ニット(コムデギャルソン96年)

こちらは足元も黒のクラークスをチョイス、スウェードのプレーントゥ、チャコールグレーのワイドタックパンツでグレートーンでまとめたところに、
1996年(推定)のコムデギャルソン オム プリュス(COMME ges GARCONS HOMME PLUS)
のVネックニットセーター(デッドストック)
アースカラーのブラウンを基調とした柄とルイスレザーのベージュテープを紐づけ、
そしてインパクト大な発色の良い、オレンジ色が目を引くコーディネート。

個人的に一番、ルイスレザーを着ていた著名人の中で、ジョニ男氏やHF氏、ブルーハーツのヒロトさん、ミッシェルガンエレファント、ルナシーを抑えてダントツに影響を受けまくったのが、コムデギャルソンの川久保怜大先生である。
心のどこかで川久保さんがいつも着ている事を、真似して、スタイルの中に取り入れて、気持ちを同調していたいというある種の宗教ではないですが(私は無宗教です)、”ルイスレザーの川久保さん”という存在が
あまりにも大きかったのは事実です。

90年代 10代の頃、ヨーロッパに旅に行ってギャルソンやYsのやってきたことの凄みを体感してしまった私は
黒の衝撃の余韻をフランス現地の人々から耳にしてしまい、
嗚呼、なんてすごい人たちなんだ、日本人の宝と実感したのは当時、ネット環境が無い時代、お恥ずかしながら海外で感じたことで、それまでは雑誌で見ていたブランドの一つに過ぎなかったのが(私も当時複数所有)
人として、日本人として、生命体として、川久保さんの80年代のファッションパワーを体で感じてしまい、
それ以降、いつか川久保さんの着ているルイスレザー(ライトニング)が欲しい。という気持ちが育って行きました。

コーディネートに戻ります。U氏の90年から収集を継続しているギャルソンのコレクションの中から、今年の雰囲気にあった一枚をチョイス。筆者的に90年代vintageギャルソンコーディネートは目頭が熱くなる、川久保さんへの尊敬を込めたコーディネート。
ちなみにU氏はたくさんギャルソンのアーカイブを所有しているので、ルイスレザー×コムデギャルソンは国民的コーディネートと言えるでしょう。
Ysのパンツやバラ柄なんかも、ルイスレザーにも合いますよね>

資金に余裕のある方はLIVE FREE DIE STRONGルイスファレルウィリアムス着用のモデルなんかは筆者的におすすめである

全体をモノトーンを主体的にまとめて、ニットが映えるコーディネート
若い人ほどに、こういった渋めのスタイリングはどんどんやってほしいと筆者は思います。
若い人ほど、渋めのカラーにしていくと、若々しさと渋さでちょうどいいバランスに調和できるからです。

そして、改めて黒い衝撃から、現行のギャルソンをショッピングを通じて体験してもらいたい。

その三:ROCKコーデ

ルイスといえばレッドキルティング、そして人気のルイスレザー666期買うレザーをロック調にコーディネート。

色落ちしたぶった斬りの エッシャーTシャツにフォトプリントが音楽やロックを匂わせ
SUPREME×Dickiesのスタッズパンツもルイスレザーとの相性抜群で、
パンク系の反骨精神をさりげなく表現する。
チラ見せのレッドキルティングがすれ違う歩行者にルイスレザーを印象付けます。
足元はNANAMICA×Dr.martinのコラボ


流石ナナミカらしい、マーチンにD管金具を使う、新感覚の山×マーチン。(う〜ん。私も欲しい、気になった方は猿楽町本店に直行!)
足元も定番のマーチンや、ジョージコックス、wescoなどの直球、王道的なコーデが選択肢に浮かぶ中で
打者の意表をつくような、変化球が冴えるコーディネート
トップスがゴリゴリROCKしているからこそ、敢えて、緩い柔和な雰囲気を持ってくることで
全体が一気に大人の雰囲気に変化して行きます。
パンツはSUPREMEだが、ワークマンや、GUで激安パンツを買ってきて、自分好みにスタッズを打つのもパンクス、ライダースの楽しみ方の中の必須項目だろう。

その四:ベジカウ×UNIQLO

小豆色のロンTと、辛子色のチェックパンツ、ハイカットコンバースで
バルーンシルエットを実現したプチプラコーデ。
ルイスレザーの最高級皮であるイタリア製レザーベジカウに
国民服であるユニクロの商品を中心に合わせたプチプラ+ベジカウという
価格の安さに対して、ルイスの高額ラインをぶつける価格の緩急をつけた大人のコーディネート。
コンバースはTIMELINEシリーズのハイカットをチョイス。
オータムカラーで、ゆったりとしたシルエットが特徴のコーディネート。

ルイスレザーのベージュテープカスタムの金額よりも安価なインナー、パンツ。感覚が色々おかしくなりますが、、とにかく意識するのは色合わせと、シルエットを縁取ること。

ルイスレザーあるあるですが、ルイスにはどんなパンツを合わせよう、、、、とパンツを購入しすぎるメンズたちが多いと思います。そんなパンツ沼に陥る皆さんにおすすめなのは、UNIQLO。
ブランド品のパンツが一本数万円飛ぶ一方で、UNIQLOは2~3000円で、1/10以下の価格で購入が可能です。
ワークマンなど安くて気兼ねなく着れるもので、ルイスに合わせるという視点は基本姿勢。
常に、様々な素材や、形状のパンツを常備し、バリエーションを作れるように心構えましょう。

その五:パーカースタイル(陸奥スタイル)

ラットランドシープ サイクロンの柔らかでシボの少ないルイスに合わせたのは
なんと、イギリス製造のタータンチェックパーカー。
ルイス好きなら、ルイスレザー公式のインナーカスタム:タータンチェック
その素材を使用したジップパーカー(80s uk made vintage)をインナーにチョイス。

スクエアパッチのビンテージルックに相性抜群のタータンチェックパーカー。
普通はルイスのインナーに甘んじるタータンチェックを、外から、フードから感じさせると共に、
尚且つルイスレザーの原産国であるイギリス製造という同郷コラボでトップスが完全にUKビンテージスタイルになった至極の組み合わせ
(パーカー欲しい方きっと多いと思います)
本物のタータンチェックと並べてみましたが、違いがわからないほどに激似のタータンチェックは、ルイスレザーのオーダーカスタムを経験済みの人間なら、「えっ??あの人インナーのタータンチェックがパーカーに!??」二度見、三度見必須のスタイリングに唸るコアファンも多いはずだ。

ボトムは90年代のUS製造のLLBEAN
2タックに分厚めのコットンが時代を感じさせ、雰囲気を高めます。ベージュテープの効果で、ボトムスとの印象がシームレスにつながります。
筆者の推奨する”ノリスケさんパンツ”
ノリスケさんルックを意識して、ルイスレザーを着せると、基本的に似合います。(笑)ノリスケさんのバルーンなフォルムにルイスが似合うことをお伝えします。ノリスケさんの綺麗め(伊勢丹的な)ファッション+ルイスレザーで、タイコさんのような美人な奥さんをゲットしようではありませんか紳士の皆さん!

そしてDannerのマウンテンライトがスエード素材なのも抜け感が相まって好感度高いです。
筆者が昔所有していたマウンテンライトはmade in usaだったが、現行のものはABCマートの企画するアジア製造のものしか販売がないため、USメイドのダナーは今となっては貴重なものになってしまった。(残念)

所有されていれば、USのダナーライトや、マウンテンライトを、90年に流行った赤紐、青紐、紫紐、パラコードなどにご自分でシューレース変更してコーディネートを組んで見るのも悦である。

個人的にはパーカースタイルが一番好き、というか、寒さ厳しいこの東北陸奥エリアにおいて
インナーが分厚くなっていくのは因果の関係であり、いつでも北風に対応できるパーカーはマストアイテムであり、身を守る必需品なのである。

さて、皆さん、いかがだったでしょうか。
U氏の思慮深いコーデが参考になったと思います。
彼は、メンズレディース両方様々なアーカイブを所有しているので、また時間があればルイスレザーコーディネート特集をお届けしようと思います!

最後にU氏の古いROLEXがルイスに似合っていたので、貼っておきますので、
皆さんの参考になれば!
参考になった方、これからルイスのカスタムをやりたい方
個人的には大阪、東京の直営店で現物やたくさんスタッフの方々がいるので、ルイスレザー計画を話しながら
コレクションしていき、コーディネートを楽しんで盛り上げて行きましょう!!

オーダー前には当サイトのルイスレザー研究室を良く読み返して、
自分の体型、計画に合うルイスレザーを手にされることを祈っております!

ルイスレザーのコーディネートは無限です。このルイスレザーの溢れ出る源泉掛け流し的な無限の沼に浸かろうではないか。

(To Be Continued....)

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