秋空の天高く
「天高く馬肥ゆる秋」ということわざがありますが、
唐の詩人・杜審言(としんげん)が前漢時代のことを書いた詩の一節なのですが、「空が澄み渡って晴れ、馬の食欲が増し、肥えてたくましくなる秋」という意味(日本語訳)です。
しかし、元々の諺の起源は、敵が肥えた馬に乗り侵略してくるという、警戒の意味をこめた言葉だったようです。
天高く、馬肥ゆるなど、日本の季語的にはポジティブに捉えられがちですが、中国で生まれた諺を日本で上手く美談として解釈されている良い例かと。
さて、中国伝来といえば、この宮城県で生産されているお米も、紀元前、中国福建省(当時)よりお米が伝わったとされています。
中国でお米を食べたことがありますが、圧倒的に国産のお米の方が断然美味しいです。瑞々しさ、モチッとした食味、甘味全てにおいて中国米を凌駕しており、お米伝来から、この数千年で国産米は本家を上回る美味しさに発展してきたと言えます。
時は江戸時代、江戸の急激な人口増加を見て、伊達政宗の米政策を行いました。新田開発による政策で岩手、宮城の河川周りが一気に農耕地帯と変貌を遂げ、当時、江戸に流通しているお米の1/3以上を仙台米が占めていたそうです。
石巻港からも、江戸までの航路が近いのも功を奏しました。
生産現場→消費場
地元の雷神山古墳は、東北最大の前方後円墳があるということで、古来より東北で最も耕作が盛んだった土地と言われています。
時代が経て、文化文明は近年劇的に変化しましたが、
農耕の大切さ、食(国産)を守ること、人間の命について
雷神山古墳は静かに宮城県名取に鎮座しております。
友人が雷神山古墳由来で一子相伝で代々
雷神山エリア(宮城県名取市植松)で農家、稲作をしており、小学生たちと稲刈り体験をさせていただきました。
賑やかな子供達の声や歓声、笑い声が田んぼから、高い空に突き抜けるようで
清々しい日でした。
暑かった夏の終わり、やっと屋外で活動できると思った矢先
敵軍の襲撃を意識しなければいけなかった当時の生活。
今も尚、人は愚かな生き物で紛争を継続しています。
武器を捨て、理解し合い、農機具を持たれよ。
"天高く馬肥ゆる秋" 子供達に笑顔を!平和を祈る今日でした。