防災バイク

東日本大震災から早いもので14年が経つ。
あっという間に時間が滝のように流れて行った。
まだまだ大変な思いをされている方々もたくさんいる。

震災当時は東京にいて、各電話会社の電波等が折れ、家族の安否確認が取れたのは四日後だった。
当時、仙台港にわりと近い立地のアパートに家族は暮らしていたので
連絡の取れなかった約100時間がとても長く感じた。

当時、周りの東京の知人や友人が車を貸してくれたり、
災害用のガソリンやお金(お見舞金)を差し出してくれたりと、キャッシュレス、スマホ一台で済ます時代の中にあって、現物の温情にありがたさを感じた。
しかしながら当時の首都高速、東北道は自衛隊、救助隊優先のため通行禁止になったため
車を東北方面に走らせることはなかった。

(くそ、バイクとガソリンががあれば・・・・)と自身でぐちゃぐちゃになった国道、県道など
下道を走ればバイクなら家族の元まで帰れると考えていた。
燃費のいいHONDAのカブシリーズなら渋谷区から約350kmの自宅まで
少ないガソリンで行ける。大きい荷台で物資や食料を東京から自走できる。
そう考えていたのを覚えている。
車が走れないところでも、二輪なら無理くり走行できる可能性が高い。

”風化”とは怖いもので、あれほどの思いを、周りでの様々な出来事を見たにも関わらず
色々な理由をつけてバイクを買うまで十二年掛かってしまった。
もう2度とあんな思いをしたくはないし、ない方がいいが、地震大国であるということを肝に銘じなければなりません。

そんな2025年3月11日 バイク(CT125)の走行距離が丁度6000キロとなったので記念に。

物資をたくさん運べるように100Lのボックスを取り付けた。
マフラーもエンジンのパワーを高めるため”ヨシムラ製”のショート缶に交換した。

買い物籠だってそのままスポッと入る便利な箱。

震災なんて来ないでほしいし、2度とごめんだ。
そう祈りながら日々、防災バイクの整備、メンテナンスに勤しむのであった。
万が一、何か大変な災害の時は、この相棒が助けてくれる。

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