レストハウス リッキーズ

何度か友人、知人に勧められていた
宮城県村田町にある、カジュアルイタリアンレストラン
レストハウス リッキーズに初訪問させていただいた。

小学生の頃(1980年代)仙台や都会にあるデパートの中にありそうなイタリアンレストランの面持ちと、周辺を囲むイタリアンの香り。

11月平日12:00到着。
並びは2組。
着席まであまり時間は掛からなかった。

花柄のテーブルクロスと、オリジナリティが高いMENUが発注主の気持ちを昂らせる。
近年は情報収集が手軽になり、デザインのトレンドが東北の奥地の方にまで及び、メニュー表や看板、チラチになど、色々なサインデザインは均一になり、個性のないサインデザインが多分に溢れてしまったと思う。

初代iphione apple製品のデザインに用いられたスキューモーフィズムや、フラットデザイン、エモーショナルデザインなど、デザイントレンドを用いたものに溢れ、その個性が失われつつあった近代デザインの中で、
こうした、オーナーの個性や、お店の空気感を投影するデザインが、筆者の胸を打つ。
デザイン前菜とでもいうべきだろうか、前菜が持つ、今後の期待感を演出してくれた。

日替わりランチ、ハンバーグランチを発注。

ハンバーグに添えられたシミ豆腐、ゆず大根葛切りなど、野菜の産地である宮城県らしい、脇役に支えられ、ハンバーグは凛と、皿の上での存在感をアピールしている。ハンバーグの上に乗った青唐辛子も、ハラペーニョの代わりとしてしっかりと仕事をしている。トマトを塩、ガーリックでシンプルに味付けしたトマトソースが味の決め手で、パスタ、ハンバーグ(牛豚合挽肉、玉ねぎなし)共通のソースとして使うことで、パスタとハンバーグをシームレスに行き来することが可能になる。細かいが、パスタをソースと絡める前に、フライパンで焦げ目を入れる、いわゆる昭和の炒めパスタ、焼きスパの手法で、アルデンテで茹でるというよりは、焼き目で硬い食感と、芯を表面に入れているというような、近年都内で大流行しているロメスパの源流がここに感じられる。(次はスパゲッティランチを発注したい)
これだけの品数と、ボリュームで、アイスコーヒーなどのドリンク付きで税込900円のランチはなかなかお目にかかれない。

遠方からの方で宮城らしいコスパランチをお求めであれば、一度足を運んでみてください。
スタッフのお姉さん型の優しい接客と、実家のリビングのお昼ご飯のような空気感
昭和レトロなランチは、きっと貴殿の心の中にある、郷愁を揺さぶり、忘れていた記憶や、昔の想い出が頭をめぐるはずです。

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Memo
女性客:男性客 8:2
60歳以上の女性の団体客や、高齢のご夫婦などをはじめに、20代の若いOL、近所の車販売営業マン、整備士、高速道路のオレンジの服の人、
などなど、割と高齢の方が多いですが、しっかりと若者の姿もあり、性別年齢に関係なく、日本式のイタリアンレストランをここに体現。

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