黄金世代

丸森町に移住して早くも2週間が経つ。
約半月が蛇口を捻ったように、堰き止めもなく流れていった。
そして、この2週間の間によく、丸森を代表とする会社として、伊具緑化さん大蔵山スタジオさんの噂を毎日のように聞くことになるのですが、両方の社長が角田高校の同級生で、大蔵山、山田君に関しては、小中高の同級生。
二人とも、枠に囚われない経営の手腕で、代表就任後は会社を拡大している。
友人として、丸森町ならず、宮城県を代表する会社として、町民のみなさんに認知されていてとても誇らしく思う。
二人とも移住してきた私を気にかけてくれて、とても優しいナイスガイである。

二人の同級生であると、私が認知された瞬間に、「黄金世代の浅野さんなら、すごいことになりますね」「なら、大丈夫ですね」などと阿部君と山田君の成功例をもとに、私ももう成功者の仲間入りのムードが漂う。

ここ2週間で確信に変わったのが、二人はとても誇らしい反面、同時に悔しい気持ちも大きくなってきた。
自分に現状売上が全くなく、世の中に対して何も貢献できていないというジレンマや焦りが膨らむ。一刻も早く、あの二人、2社に肩を並べれるように急がなければ。

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そういえば、丸森町の角田高校同級生でK君を思い出した。K君と同じ理系のクラスになった時に、正直、勉強の熱意は高かったが、一般的な習得のスピードは遅かった。時々大声を出したり、喜怒哀楽をなかなかにむき出しにして、突然泣いたり、奇声を出したり、ちょっと、なんていうか、面白いやつだけど、怒らせたら本気でやばい。みたいな枠の人間だった。忘れもしない高校3年生の英語の授業”My Dream"将来なりたい自分を全員が出席番号順に語っていく。
K君は大きな声で数学者になりたいと言った。
私は振り返り、無理だろ、的な笑みと、クスッと笑った。クラスの空気感的にも無理だろ的な雰囲気だった。
一生懸命テスト前に勉強している様子のK君より、当時、私や他のあまり勉強しない軍団の方が成績が上だったから笑ってしまったのだ。

高校を卒業して一切、K君に連絡をすることはなかった。

ある日、K君がアメリカから帰国して、東京大学の大学院で数学の研究しているという噂を知る。

その時、自分がとても恥ずかしくなった。当時無理だと笑った自分が恥ずかしかったし、何よりも申し訳がなかった。

噂を聞いた後に、K君に連絡をとり、程なく、2014〜5年頃、東京大学の数学の研究室に私は足を踏み入れた。
一目彼を見て、色々な感情が込み上げてきて、謝罪できたのか、振り返ってしまうと、覚えていないけれども。本当に申し訳ない態度をとってしまった。ごめんK君。
K君は高校時代と変わらぬ風貌で、髪の毛もゴシャゴシャで、メガネもアイコニックに、、。机の上にはフランス語の本が山積みされていて、論文の作成でかなり忙しそうだった。

人の成功の形はさまざまだと思うんです。K君は高校生の時に数学者になりたいと言い、英語が必要ということでアメリカに行き、そして、東京大学大学院で研究員になった。夢を叶えた彼を見てちょっと圧倒された。

彼がすごいのは、勉強が抜きん出ていた人間ではないのに、あきらめず、数学者になったという事実が本当にすごいことだと思います。
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黄金世代 K君含めて、阿部君、山田君、本当にゴールデンエイジかもしれない。
他にも活躍している同級生がたくさんいる。とても励みになることです。ありがたやありがたや
今、私が一番必要なのは、K君のようなガッツだ。黄金世代のみんな、対等な立場になれるまで少々待ってもらいたい。

打倒白高!臥牛快勝!

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