猫マネー

移住から2週間が経過して、丸森町がなぜ、日本全国で一番猫神石碑が建てられたのか、本を漁っていると
興味深い一説に触れた。
 江戸時代、養蚕産業最盛期を迎え、養蚕家にとり、最大の天敵である鼠害対策として、猫が重要視されていたという。
松浦清山の【甲子夜話】(かっしやわ)の一文に、” 奥州は養蚕が盛んなので、蚕につく鼠を防ぐため、猫は念入りに選んだ ”と書かれている。同様に【海録】という書物にも、大金と引き換えに仔猫を譲渡する姿が描写されている。
【甲子夜話】(かっしやわ)の一文に” 猫の価金五両くらいにて、馬の価は一両くらい成り ”とあった。腕の立つ一級の猫は高額で売買されていたという。

要は、江戸時代当時、とんでもない金額で売買されていたという証拠であった。
猫1匹の金額で、馬を5頭以上購入できるという。
気になったので、aiに当時の一両、五両の価値についてまとめてもらった。

=下記AI調べ=

📊 江戸時代の物価目安(江戸後期)

品目・サービス値段の目安1両で買える量5両で買える量・こと
米(こめ)約1両=1石(約150kg)米150kg米750kg(大家族が1年食べられる量)
長屋の家賃月500文前後(1両=4000文)約8か月分約3年半分の家賃
職人の日当大工・左官=100文~200文1両=20~40日分の賃金100~200日分の賃金(半年〜1年分の労働)
奉公人の年収女中:0.5両~1両、大工:1〜2両奉公人1年雇える奉公人5人年雇える/大工2〜3年分の年収
小袖(着物)木綿:数百文、絹:数両上等な絹小袖1枚豪華な絹小袖数枚
刀の拵え2〜3両普通の刀1振り上質な刀1振り+拵え一式
猫(鼠捕り上手)普通猫=2〜3両、逸品猫=5両以上普通の猫1匹一流の“逸品猫”1匹

🐈 まとめ

したがって、宮城の養蚕農家が5両の猫を買ったとすれば、それは「養蚕の収益を守る命綱」として大投資だったと考えられます。

1両=庶民の1〜2か月分の生活費

5両=庶民の年収に近い大金

「猫1匹=5両」というのは、実際には 家1軒分の家賃数年分や米1年分に匹敵 するほどの超高額。

=以上AI調べ=

丸森町で確認されている猫神石碑86基は莫大な養蚕業の投資の証でもあったのではないだろうか。
真相はわからないが、そんなふうに石碑を見ていると、さぞ、鼠をたくさん取った強者だったのではなかろうかと、そういう風に見えてくる。

江戸時代当時、養蚕業の大天敵、鼠を駆逐できる唯一の方法。人間よりも価値のある猫様の姿が浮き彫りになってきました。人よりも短命な猫だからこそ、高額な投資をした商人が、日々、冷や汗をかきながら、猫たちに最新の注意を払う横顔が見えたような気がした。

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