こんなに近くて、こんなに違う

少し前に、アメリカからやってきたクリエーターを仙台界隈でアテンドする機会がありました。
彼曰く、日本を北から南まで移動して、感じたことはタイトルにある
【こんなに近くて、こんなに違う】awesomeということだそうで、
世界一水に恵まれた国。歴史と伝統。弥生人と縄文人。神道から仏教。沖縄と北海道。四国と九州。食文化や山海盆地のアクティビティ、そこらかしこに溢れ出る源泉。隣接する47都道府県がこんなに近くてこんなに違う、という感動を言葉にされていました。

アメリカは、大陸文化なので各州ある程度の違いはあるにしても、広大な土地、移動距離に対しての変化量が乏しいという。
変化量で言えば、日本はシーズン、東西南北、どこにいくかで、全く違う文化を持っている。
アメリカ合衆国の国土は日本の約25倍から26倍だそうなので、文化の変化量もそのくらいかと言われるとそうでもない。
海外から見る日本の目線というのは大切な視点で、企画に大いに役に立つ。この都道府県の違いの基礎には鎖国時代、江戸時代の話は避けて通れない。当時世界的にも希な約300年余り、大きな戦争、内乱がない時代。統治し続けた徳川家の歴史。廃藩置県や、参勤交代など全国統治のシステムを徳川が行ったこと、海外との交流もかなり限定的だったことで江戸は当時100万人以上の大都市を形成していきます。一方、伊達政宗は100万石のお墨付きを賜り、初代仙台藩藩主となり、徳川家の重臣として使え、その手腕は皆様のご存じのとおり。

丸森町は伊達政宗初陣の地です。
もし政宗がこの時代に丸森で初陣(事業)を飾るのであれば、どんな事業だったのでしょうか。
こんなに近くて、こんなに違う。
目の前の当たり前のようなことが、少し目線をずらすだけで奇跡に変わる。私たち日本人が持っている感性を最大限に活用し差別化をし、各国に対してアドバンテージを握れるはずである。
テクノロジーの発達は画一的な見た目や、内容のものが量産されていきます。
土地が持っている個性を信じて、邁進していきたいと思います。
何せ、日本の地域文化はアメリカのクリエイティブモンスターを感動させたのだから...
